いまさら聞けない連帯保証人とはなにか、緊急連絡人とはなにかを分かりやすくご紹介致します。
さらにアリバイ会社の連帯保証人代行、緊急連絡人代行が賃貸借契約に必要なのかそして賃貸審査に通用するかどうかを解説させていただきます。
アリバイ会社のほとんどが連帯保証人代行のサービスがあります、緊急連絡人代行のサービスをしているところもあります。良い悪いではなくどういった連帯保証人なら賃貸借契約で通用するのかなどを保証会社の関係性も含めて記事にしていこうと思います。
不動産賃貸業務の経験15年以上で今なおアリバイ会社で賃貸審査と日々向き合っていますので、経験と実績による見解になります。
保証会社じゃだめなの?
たまにあるのよね~古い不動産会社で連帯保証人必要っていう会社。
この記事でわかる事
- 連帯保証人について
- 緊急連絡人について
- 保証会社との関係
- アリバイ会社の連帯保証人代行は通用するのか?
賃貸借契約での連帯保証人とは?
賃貸借契約で最近はあまり見かけない連帯保証人についてですが、そもそも保証会社が無い時代は必ず賃貸借契約に必要な存在でした。
連帯保証人とは?
賃貸借契約契約における連帯保証人とは契約者が家賃の支払いを怠った場合に債務(家賃)を肩代わりする存在です。
連帯保証人の定義
賃貸借契約上の借主の債務を担保するため、人的保証として連帯保証人を立てることとする。
東京都住宅政策本部
つまりお部屋の契約をする時には、契約する本人を契約者としてもし契約者が家賃を払えなくなった場合に連帯保証人が家賃を肩代わりして払わなければならないという事を賃貸借契約書の書面上で連帯保証人となる方が合意の上で署名と捺印をする事です。
例えば契約者がお部屋の家賃を3ヵ月間滞納した場合は、その滞納した家賃全額を立て替えることになります。
単純に家賃が10万円の場合は30万円を一括で立て替えることになります。
法的な有効性はあるの?
賃貸借契約で連帯保証人になる場合は直筆と実印で契約書に署名捺印する事になりさらに印鑑証明書に提出が義務付けられています。
民事裁判で訴訟になった場合に法的証拠の一つになりますので効力は絶大です。裁判所命令で家賃の支払いを請求されます。
連帯保証人に求められる事
連帯保証人に求められる事は以下になります。
- 契約者に連絡が取れない際に電話に出る
- 契約者が家賃を滞納した場合にその金額を建て替える
- 契約者に連絡が取れなくなった際の契約の解約
- 契約者がお部屋に置いていった荷物の引き取りとその撤去代金の支払い
- その他金銭の建て替え
連帯保証人は契約者の怠った物事、金銭支払いの要素の全てを求められます。
連帯保証人に求められる情報
- 氏名、フリガナ
- 現住所(持ち家かどうか)
- 生年月日(年齢)
- 携帯電話番号(固定電話番号だけだとNGの管理会社もあります)
- メールアドレス
- お勤め先
- お勤め先住所
- お勤め先電話番号
- 業種、職種
- 役職
- 勤続年数
- 年収
- 収入証明書
契約者が家賃をを怠った場合に建て替える能力があるかどうかを判断するために求められる情報になります。
安請け合いは禁物
ご存知でしょうが、簡単に連帯保証人になってはいけません。いくら親友だからとか上司、部下だからとかでは頼まれてもお断った方が良いです。それほどトラブルが多いのが連帯保証人です。
連帯保証人制度は今でもあるのか
賃貸借契約での連帯保証人制度は昨今はかなり少なくなっています。保証会社がその肩代わりをするようになってからは激減しました。ただ今でも連帯保証人必須の管理会社は存在します。この場合保証会社との併用が主になります。
イレギュラーケース
弊社のお客様の中で保証会社NGになったのにも関わらず管理会社が連帯保証人を付ければ保証会社が無くてもOKです、というケースがありましたので少しでも参考になれば幸いです。
連帯保証人になれる条件
基本的には三親等以内が連帯保証人の条件になりますが、管理会社、オーナーによっては一親等や二親等までという事もあります。年齢の制限もあり、さらに会社勤めかどうか年金ならばどのくらいの給付なのか、課税証明や確定申告を提出することもあります。
連帯保証人になれる人
- 一親等は父母、子供(年齢制限あり)
- 二親等は兄弟姉妹、祖父祖母、孫(年齢制限あり)
- 三親等はおじ、おばが現実的です(年齢制限あり)
- 知人、友人(管理会社の許可が必要)
- 会社の上司、同僚、学校の恩師(管理会社の許可が必要)
年齢制限は?
賃貸借契約上で連帯保証人になれる年齢は管理会社によって異なりますが20歳~75歳までが主になります。厳しい管理会社の場合25歳~65歳という所もあります。
年収について
年収は契約する家賃によって変わります。かなり複雑なのと管理会社によって変わるのでこちらの関してはご相談ください。
簡単に言えば、家賃5万円の連帯保証人になるのは最低限300万円程度はないと難しいです。その理由は連帯保証人の生活状況、家賃、生活費などを加味した上で5万円を保証できるかどうかが基準になるからです。さらに証明としての源泉徴収票、課税証明書、確定申告書を求められます。
友人、知人のケース
少ないですが友人、知人でも良いという管理会社があります。その際は保証会社との併用が必須になる事が多く、なおかつある程度の収入や勤め先が大手の会社かどうかが重要になります。もちろん収入証明書が必要になります。
会社の上司、同僚、学校の恩師
当サイトをご覧になっている方は夜職でアリバイ会社を利用したい方が主だと思いますので関係ない情報かも知れません。
一応記述させていただくと、同じ職場で働いていた、もしくは現在進行形で働いている場合はその会社の上司や同僚も連帯保証人になることは出来ます。(頼みづらいですけど)
学校の恩師なども通用します。外国籍の方で連帯保証人を日本人で付けて欲しいという管理会社が多いのですが、その際に日本語学校の教師などが連帯保証人になるケースが多いです。
連帯保証人の住所
連帯保証人の住んでいる場所は審査に影響します。そもそも保証会社が無かった時代は契約者が家賃を支払いを怠った場合は連帯保証人が肩代わりします。しかし連帯保証人も家賃の支払いを渋った場合には直接訪問したり勤めている会社に出向いたりして回収をすることになります。住んでいる場所が遠方な連帯保証人は嫌われる傾向にあります。
連帯保証人は親御さんに頼むのがベスト
結局のところ連帯保証人をお願いするなら両親が一番良いです。もし賃貸物件で連帯保証人が必要になった場合がまずは親族に相談することをおすすめします。
緊急連絡人について
賃貸借契約の申し込みの際に、今では必ず必要となる緊急連絡人について説明致します。
賃貸借契約での緊急連絡人とは?
緊急連絡人とは契約者が家賃の不払いになった時や連絡が取れなくなった時に連絡をする代理人になります。
基本的には三親等以内が求められます。
緊急連絡人に求められる事
緊急連絡人に求められる事は以下になります。
- 契約者に連絡が取れない際に電話に出る
- 契約者に連絡が取れなくなった際の契約の解約
- 契約者がお部屋に置いていった荷物の引き取り
上記のように万が一の連絡先になるのが緊急連絡人になります。
緊急連絡人に求められる情報
緊急連絡人に求められる情報は以下になります。
- 氏名、フリガナ
- 現住所
- 生年月日
- 携帯電話番号(固定電話番号だけだとNGの管理会社もあります)
- メールアドレス
連帯保証人と違い求められる情報も違います。
緊急連絡人の方が情報が少ないね!
緊急連絡人と連帯保証人との違い
緊急連絡人は連帯保証人と違い、家賃の肩代わりをする事はありません。あくまで契約者が家賃支払いを怠った場合や連絡が取れなくなった場合の連絡先になるだけです。
法的な有効性はあるの?
法的な効力は一切ありません。もし契約者に家賃滞納があった場合で管理会社、オーナーから家賃請求された場合も拒否することができます。
緊急連絡人になれる人
- 一親等は父母、子供(年齢制限あり)
- 二親等は兄弟姉妹、祖父祖母、孫(年齢制限あり)
- 三親等はおじ、おばが現実的です(年齢制限あり)
- 知人、友人(管理会社の許可が必要ですが比較的OKが多いです)
- 会社の上司、同僚、学校の恩師(管理会社の許可が必要ですが比較的OKが多いです)
年齢制限は?
賃貸借契約上で緊急連絡人になれる年齢は管理会社によって異なりますが20歳~75歳までが主になります。あまり若いと嫌われる傾向にあります。
賃貸審査の時に連絡がいく?
賃貸審査の際に緊急連絡人に電話連絡があるかどうかは管理会社と保証会社によって決まります。連絡がある可能性としては高いので、先にお引越しする事を伝えておいた方が良いです。
緊急連絡人も親御さんが良いです
緊急連絡人だから誰でも良い事はありません。というのは賃貸審査の場合緊急連絡人が親かどうかでも審査基準の一つになっているからです。管理会社、オーナーは少なからずとも親の方が責任感を持っているものと考えます。
要するに緊急連絡人だといっても親である以上、契約者が滞納した家賃を肩代わりしてくれるかも知れないという希望になります。
もちろん親でなければならない事はありません。あくまで理想的な緊急連絡人という事です。
賃貸契約での保証会社について
保証会社とは?
賃貸契約においての保証会社とは連帯保証人の代わりに家賃の肩代わりをしてくれる会社になります。初回保証料を支払い賃貸借契約の時に一緒に契約をします。
保証会社については下記リンクにてご紹介しておりますので、気になる方はご覧ください。
保証会社と連帯保証人の併用
昨今の賃貸借契約では、ほぼ保証会社の審査があり連帯保証人での契約は見かけません。
ただ中には保証会社と連帯保証人を両方付けて欲しいという管理会社もあります。
なぜ両方必要とするのか?
保証会社だけでももちろん成り立ちますが、さらに連帯保証人を付ける事で管理会社が安心でき、なおかつ保証料が少なくなることもあるというメリットもある為です。
両方必要なケース
- 地場の不動産管理会社のルール
- 家賃の高さ
- 保証会社からの要望
地場不動産のルール
地場不動産とは駅前に良く見かける不動産会社です。ガラス張りで物件資料を張り出している不動産会社です。
もちろんその中でもごく一部です。昔からある地場不動産はまだ連帯保証人制度を使う事を推奨する傾向があります。ルールというのはその管理会社の管理するお部屋全てに適応されるという意味です。
連帯保証人になってくれる人がいるならばその本人にも信用性があるという理由になります。
例として、千葉にある有名な地場の管理会社で金太郎カンパニーという管理会社があります。金太郎カンパニーは管理する全てのお部屋で保証会社と連帯保証人が必須になります。
家賃の高さ
家賃の高さによっては連帯保証人もお願いされることもあります。
保証会社からの要望
保証会社から連帯保証人を付けれるかどうかを要望されることもあります。申込者の内容が微妙だった場合にあるケースです。
保証会社と連帯保証人両方必要なケースは稀ですが、もしご自身が気に入った賃貸物件がそうであれば、親御さんやご兄弟、友人、知人に頼まないと賃貸審査に通らない事になります。
連帯保証人が必要な物件に申込みをしたいけど、なってくれる人がいない場合に利用するのが連帯保証人代行になります。下記にてご説明させていただきます。
アリバイ会社の連帯保証人代行は審査に通る?
重要な所ね!
もちろんしっかり説明します♪
アリバイ会社に連帯保証人代行を頼むとすれば重要なのはその連帯保証人の設定です。年齢、会社の種類、年収、収入証明書も非常に重要になります。
アリバイ会社について初めての方には下記の記事を読んで頂ければご理解いただけると思います。
アリバイ会社の記事一覧
連帯保証人の設定
設定とは連帯保証人と契約者の関係性になります。もちろん代行するわけなので親族ではありません、管理会社、オーナーにそれなりの近しい人物と伝えなければなりません。おじ、おばの設定でも良いですが、まずもって苗字が違うのでその理由を考えて設定する事が重要になります。
親の設定の場合
親の設定で行くのなら連帯保証人代行者がどこに住んでいるのか、年齢、も要素として大事になります。なぜなら契約時に印鑑証明書と住民票を提出する事になるからです。
住民票には以前の住所が載っているので契約者と連帯保証人の辻褄合わせが大変になります。年齢も親である年齢を考慮しないとなりません。
友人、知人の設定
知人、友人の設定の場合は管理会社の許可が必要になります。通常親御さんや兄弟姉妹がなるべき連帯保証人を知人にしたいという事は、親族がなってくれない、もしくは金銭的な能力が低いととらわれます。
つまり知人、友人の設定の場合はよほど強力な内容がないと通用しない事になります。
年齢
年齢はもちろん契約者よりかなり上である事が望ましいです。例えば25歳の契約者に27歳の連帯保証人をたてた場合よっぽど内容が良くないと賃貸審査の場合、難しいです。
会社の種類と勤続年数
会社の種類も大事な要素です。会社員、公務員、会社役員など勤続年数も長い方が良いです。
年収と収入証明書
年収は家賃に見合った年収であり、収入証明書も出来れば公的証明書がベストです。
アリバイ会社の連帯保証人代行は審査に通る?【結論】
アリバイ会社が用意する連帯保証人代行がちゃんとした設定で用意出来るのならば利用するのはありだと思います。
ただし、少しでも不安要素があれば利用するのは危険なのでやめた方が良いです。
アリバイ会社の緊急連絡人代行はどうなの?使える?
緊急連絡人サービスは利用しても問題ないかと思います。その理由は下記リストになります。
- 印鑑証明書の提出がない
- 勤続や年収などが必要ない
- 収入証明書が必要ない
- 支払いに関係する法的効力がない
- 設定が簡単
- 電話に出れさえすれば成り立つ
- 対応が電話応対のみ
要するに他人が親のように見せかけたとしてもバレる要素が少ない点が一番です。もし頼れる人がいない場合は利用する方が良いでしょう。
知人にお願いしても成り立つ
もし、知人、友人で緊急連絡人になってくれそうな方がいればその方に頼むのも一つの手です。アリバイ会社の代行サービスを使わなくても成り立ちます。
その際は知人、友人の方が親族のふりをしてくれれば一番良いです。苗字をそろえて、生年月日、住所を暗記できるならば受け答えができるので成り立ちます。
まとめ
弊社のアリバイ対策を利用していただいているお客様の中にも、連帯保証人、緊急連絡人については質問が多くあります。
最適な連帯保証人、緊急連絡人を記入して賃貸審査に通るように心がける事が大事になります。
管理会社やオーナーは少しでも違和感を感じれば、難色を示し賃貸審査での指標にします。無理な嘘などはつかず、まずは弊社にご相談頂ければ幸いです。
アリバイ会社 アチーブ